
国内線20kg、国際線23kgに収めるコツと器材を守る収納術
ダイビング旅行は一般的な旅行と違い、BCDやレギュレーター、フィン、ウエットスーツなど重量のある器材を持ち運ぶ必要があります。
さらには水中カメラを楽しむダイバーが増え、ハウジングやストロボ、ライトなどの撮影機材が加わることで、荷物はますます重くなってしまい、空港で重量オーバーになって超過料金を支払った経験がある方も多いでしょう。
本記事では『重量』『器材保護』『移動を楽にする方法』の3つを軸に、実践的なパッキング術を紹介します。
この記事でわかること
ダイビング旅行で重量オーバーになる原因
ダイビング器材は本当に重たい。
まず、器材の個々の重量がどれくらいになるのかみなさんご存知ですか?
例えば、、、
フルセット(B.C.D.、レギュ、ウエット、マスク、スノーケル、フィン、ブーツ)必要最低限だけでもおおよそ、10〜12kg
カメラなど入れると+約3kg
スーツケースの重量+約5〜7kg
そして着替えや、お土産etc…
ざっと計算するだけでも、確実に重量オーバーします。
そこで、メーカーや機種にもよりますがおおまかな器材重量を知っているだけでパッキングの参考になると思いますので、各器材の重さをチェックしておきましょう!
| 器材 | 重量目安 | 重量度 |
|---|---|---|
| B.C.D. | 約3kg | ★★★★★ |
| レギュレーター | 約1.8kg ※オクトパス+ゲージ含む | ★★★★☆ |
| フィン | フィン:約2.1kg | ★★★★☆ |
| マスク&スノーケル | マスク:約230g、スノーケル:約150g | ★☆☆☆☆ |
| ウエットスーツ(5mmフルスーツ) | 乾燥時約1.5〜2.0kg | ★★★☆☆ |
| ダイブコンピュータ | 約163g | ★☆☆☆☆ |
| スーツケース | 約6.6kg | ★★★★★ |
| 合計 | 器材で約9.44kg、スーツケースに入れると16.04kg |
- ※重器材のウエイトは、SCUBAPRO社の平均値より算出
- ※軽器材のウエイトは、GULLの平均値より算出
- ※ウエットのウエイトは、弊社5mmフルスーツのメンズ、ウィメンズサイズの平均より
- ※ダイブコンピュータのウエイトは、SHEARWATER社の平均値より算出
つまり、必須器材だけで制限の80%は占めてしまう!
さらにここに、カメラを持っていくとなると、、、単純にコンデジ+ハウジング+アーム+ストロボ2灯を持っていくとすると約2.5〜3.5kg前後。
まぁ超過しますよね。
航空会社の手荷物制限の基本
国内線はANA・JALをはじめ多くの航空会社で20kgが一般的です。国際線エコノミークラスでは23kgが世界標準となっています。
航空会社によって条件は異なりますが、1個あたりの荷物を国内線20kg・国際線23kgを目安にしておけば多くのケースに対応できます。さらに帰りのお土産や現地購入品を考えると、出発時点で2〜3kgの余裕を確保しておきたいところです。
実際の旅行では、航空券の種類や目的地で個数が変わったり、季節によっては荷物の構成が変わります。そのため一度、出発前にシミュレーションしておくことをおすすめします。
国内線 エコノミークラスの例
| 航空会社 | 無料預け荷物 | 超過料金 |
|---|---|---|
| ANA | 3辺(縦、横、高さ)の合計が158cm以内、1個あたり23kgまで無料 ※券種により個数は異なります |
1個1路線あたりの重量23~32kg以下:1,100円 |
| JAL | 50cm×60cm×120cm以内、お一人様20kgまで無料 ※個数の制限なし |
1旅程1kg当たり440円 |
| スカイマーク | 50cm×60cm×120cm以内、お一人様20kgまで無料 ※個数の制限なし |
1kg~10kg:2,000円 |
| ソラシドエア | 3辺(縦、横、高さ)の合計が158cm以内、1個あたり23kgまで無料 2個まで ※個人包括旅行運賃・包括旅行割引運賃は1個までとなります。 |
1個1路線あたりの重量23~32kg以下:1,100円 |
| AIR DO | 3辺(縦、横、高さ)の合計が158cm以内、1個あたり23kgまで無料 2個まで ※個人包括旅行運賃・包括旅行割引運賃は1個までとなります。 |
1個1路線あたりの重量23~32kg以下:1,100円 |
国際線 エコノミークラスの例
| 航空会社 | 無料預け荷物 | 超過料金 |
|---|---|---|
| ANA | 3辺(縦、横、高さ)の合計が158cm以内、1個あたり23kgまで無料 ※0~2個まで *無料手荷物許容量は各種運賃規則に則ります。 |
1個1路線あたりの重量23~32kg以下:6,000円〜 ※日本での支払いの場合 |
| JAL | 3辺(縦・横・高さ)の合計が203cmいない、お一人様23kgまで無料 2個まで |
6,000円〜10,000円 ※路線により異なる |
| ユナイテッド航空 | 3辺(縦、横、高さ)の合計が158cm以内、1個あたり23kgまで無料 ※券種により異なる |
パラオの場合:重量が24~32kg(51~70ポンド)手荷物1個あたり20,000円追加 |
| フィリピン航空 | 3辺(縦、横、高さ)の合計が158cm以内、1個あたり23kgまで無料 2個まで |
日本⇄マニラ:12,000円/120USD、フィリピン国内線区間:1kg当たり400ペソ |
| タイ国際航空 | 3辺(縦、横、高さ)の合計が158cm以内、1個あたり23kgまで無料 1個まで |
1kgあたり:50USD |
- ※2026年7月3日時点の情報です。
- ※詳細は各航空会社の内容をご確認ください。
目標重量の考え方
国内線20kg、国際線23kgが基準となりますので、
・無料預け荷物+手荷物で分散して持っていく。
・リゾートなら薄手のウエットも検討する。
・水着や服は最小限で現地での洗濯も検討する。
・国内なら宅配便もあり。
いろんなパターンを駆使して、荷物を制限に抑えるのがコツになってきます。
こんな人は特に荷物分散で重量対策を
✓ カメラを持っていく
✓ ドライスーツ
✓ 冬用インナー
✓ 長期旅行
このどれかに当てはまるなら、最初から20〜23kgでは収まらない前提で分散を考えた方が安心です。
器材を壊さないパッキング術

Step1: まずは溝を埋める
スーツケースの取っ手がある方には溝がありますよね?その溝をラッシュや水着、ブーツ&グローブなどの小物で埋めていきましょう。

Step2: 次に、ウエットスーツを寝かせる
ポイントはお尻あたりがスーツケースの底にくるようにすると良いです。

Step3: 重器材やマスク、ハウジングなどの壊れやすいものをウエットで包み込む
この時に、重いものは下の方にいれるとバランスよくなります。


FAQ
Q1, カメラ器材は預ける?持ち込む?
A1, 機内持込がおすすめ:カメラ、レンズ、ダイブコンピュータ、メモリーカード、リチウムバッテリーなどの精密機器
預け荷物でもOK:アーム、クランプ、ケーブル、ハウジング(洋服やタオルなどで保護)
めんどくさいかもしれませんが分解していくのもコンパクトに収める術です。
Q2, 充電池や予備バッテリー、モバイルバッテリー(リチウムイオンバッテリー)は預け荷物に入れられますか?
A2, 多くの航空会社ではリチウムイオンバッテリーは機内持込が基本です。
容量によってルールが異なるため、旅行前に利用する航空会社の最新規定を確認してください。
Q3, ダイビングバッグとスーツケース、どちらがおすすめですか?
A3, 飛行機で移動するなら、基本的にはスーツケースがおすすめです。
スーツケースは外部からの衝撃に強く、レギュレーターやマスクなどの大切な器材を保護しやすいのがメリットです。また、キャスター付きなら空港内の移動も快適です。
一方、ダイビングバッグは軽量で収納力があり、現地での移動やボートダイビングには便利です。しかし、バッグ単体では衝撃に弱いため、飛行機で預ける場合は器材の保護に十分注意する必要があります。
おすすめの使い分け:飛行機での移動→スーツケース、現地での器材運搬→メッシュバッグ
Q4, 海外ダイビングで預け荷物がロストバゲージになったらどうすればいいですか?
A4, ずは到着空港の航空会社カウンターで「PIR(Property Irregularity Report)」を作成しましょう。
荷物が見つからなかった場合は、その場で申告することが最も重要です。
また、万が一に備えて、
・ダイブコンピュータ
・Cカード(ライセンス証)
・1〜2日分の着替え
・身支度品
など、旅行中すぐに必要になるものは機内持込にしておくと安心です。
Q5, LCCでもダイビング器材は持って行けますか?
A5, はい。ただし、追加料金が必要になる場合がほとんどです。
LCCは一般的な航空会社と比べて無料手荷物の条件が厳しく、預け荷物が有料で重量を事前購入する必要があります。
ダイビング器材を持参する場合は、20〜24kgぐらいの追加重量を航空券予約時に預け荷物オプションを追加すると一番安く抑えられます。
荷物チェックリスト
コピペでOKメモなどに保存しておくと便利
【ダイビング器材】
BCD
レギュレーター
ダイブコンピュータ
マスク
スノーケル
フィン
ブーツ
グローブ
ウエットスーツ
SMB(シグナルフロート)
メッシュバッグ
カメラ
ハウジング
ストロボ
バッテリー
メモリーカード
充電器類
Cカード(最近はアプリもあるよ!)
ログブック
【身の回り品】
着替え
水着
タオル
日焼け止め
化粧品類
サンダル
酔い止めなどの薬類
帽子
サングラス
【あると便利なもの】
洗濯ネット
洗濯ロープやピンチハンガー
防水バッグ
延長コード(カメラ派は必須)
補足:宅配便、ANA・JALの宅配サービスの活用
空港まで荷物持っていくのも大変だし、疲れて帰ってきて重い荷物が出てくるのを待って、さらに持ち帰るなんていう修行みたいなことしたくない方は、
事前にホテルやダイビングショップさんにお送りできるならば送ってしまう、自宅まで器材を送るのも一つの手です。
旅先への宅配便なら『ゆうパック』一択!
ゆうパックには近所の郵便局まで持ち込み(▲120円割引)やスマホでの送り状の制作で割引(▲180円)など様々なサービスがあります!
□東京→沖縄 スーツケースサイズ3辺が160cm以内 重量25kgまでの場合、
基本料金:3,180円
スマホ割引:1個につき▲180円
———————
合計:3,000円
基本料金:3,740円
スマホ割引:1個につき▲180円
———————
合計:3,560円
また、1年以内に同一箇所に送る、1年間に10個以上送るなどでさらなる割引もあります!
旅先→自宅なら『航空会社の宅配サービス』がお得!
ANAやJALには空港から自宅まで発送してくれるサービスがあります。通常の宅配便よりは割安で送ることができますので重量制限に引っかからないのであればこちらもおすすめです。
□ANAの場合「宅空便」
沖縄→東京の自宅 スーツケース1個 重量23kgまでの場合:2,500円
□JALの場合「手荷物宅配サービス」
沖縄→東京の自宅 スーツケース1個 重量20kgまでの場合:1,500円
まとめ
ダイビング旅行のパッキングで大切なのは、「詰めること」ではなく「計画すること」です。
まずは国内なら20kg、海外なら23kgを目安に総重量を把握し、器材・衣類・お土産のバランスを考えましょう。
特に水中カメラを持参するダイバーは、撮影機材だけで5〜10kg近くになることもあるため、重量だけでなく、機内持込と預け荷物の役割分担まで考えることが重要です。
重量オーバーが心配な場合は、宅配便や空港配送サービスを活用することで、空港で慌てることなく快適なダイビング旅行を楽しめます。